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やまづて

Nosegawa
野迫川村
野迫川村は、奈良県の西南端、紀伊山脈の標高400~1340mのところに集落が点在する小さな山村です。まさに大自然といえる風景の中で、人々は支え合いながら、逞しく、慎ましく、暮らしています。




世界遺産にも指定されている霊場「高野山」の奥に位置することから「奥高野」とも呼ばれ、立里荒神社や野川弁財天など、弘法大師ゆかりの寺社も点在。熊野参詣道「小辺路」や大峯高野街道「すずかけの径」が集落の中を通り、古くから人と信仰をつなぐ場所として、存在してきました。


スギ・ヒノキの植林を活かした林業はもちろん、300種近い樹木が生える豊富な天然林の恩恵を受け、キノコやワサビの栽培、清らかな湧水を使ったアマゴの養殖など、人から人へ受け継がれてきた生きるための技術が、今も人々の生活を支えています。

人口は400 人を切り、お世辞にも賑やかとは言えません。でも、この村の日常は静かに、落ち着いて、美しい自然の営みや四季の移ろい、生き物たちの息遣いと共に、じっくり、ゆっくり、巡っています。

photo by Takeda Mayumi

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